語彙と文法
「ディー・ノース・クァシ・ピラース・ホミネース・ハベント」と読みます。
Dī は「神」を意味する第2変化名詞 deus,-ī m. の複数・主格です。
nōs は1人称複数の人称代名詞、対格です。habent の目的語です。
quasī は「まるで~のように」という意味を表します。
pilās は「球、まり」を意味する第1変化名詞 pila,-ae f. の複数・対格です。quasī pilās で「まりのように」。
hominēs は「人間」を意味する第3変化名詞 homō,hominis c. の複数・対格です。
habent は「持つ」を意味する第2変化動詞 habeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称複数です。この文では「扱う」という意味で使われます。
「神々はわれわれ人間をまりのように扱う」と訳せます。
プラウトゥスの『捕虜』に見られる表現です(Pl.Cap.22)。
老子の「天地不仁」を思い出します。
文献案内
プラウトゥスの作品は京大学術出版会の翻訳で読むことができます。
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