Est enim amicus qui est tamquam alter idem.

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「エスト・エニム・アミークス・クィー・エスト・タムクァム・アルテル・イーデム」と読みます。
amīcus は「友」を意味する第2変化名詞amīcus,-ī m.の単数・主格で、この文の主語です。
補語にあたるのは、quī の省略された先行詞です。amīcusは主語で、補語ではありません。
quī は関係代名詞、男性・単数・主格です。先行詞は省略されています。「qui 以下のような人」(男性・単数・主格扱い)となります。
tamquam は「あたかも~のように」という意味を持つ副詞です。ここでは、「alter īdem であるかのような(そういう人)」となります。
alter は「別の」という意味を持つ代名詞的形容詞 alter,-era,-erum の男性・単数・主格です。
īdem は「同じ」を意味する指示代名詞īdem の男性・単数・主格です。
「というのも、友は、いわば、別の同じ者(自分自身)のような者であるから」と訳せます。
キケローの『友情について』に見られる言葉です(Amic.80)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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