Delenda est Carthago.

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「デーレンダ・エスト・カルターゴー」と読みます。
dēlendaは「滅ぼす」を意味する第2変化動詞 dēleō,-ēre の動形容詞 dēlendus,-a,-um の女性・単数・主格で、文の補語です(「動形容詞の述語的用法」)。
estは不規則動詞 sum,esseの直説法・現在、3人称単数です。
Carthāgō は「カルターゴー」を意味する第3変化名詞 Carthāgō,-ginis f.の単数・主格で、文の主語です。
「カルターゴーは滅ぼされねばならない」と訳せます。
日本語らしくすると「カルターゴーは滅ぼさねばならない」となります。
大カトー(Catō Mājor)はカルターゴー(カルタゴ)への憎しみをこめ、演説の末尾をいつもこう締めくくったと言われます。
大プリーニウスの『博物誌』15巻の74にみられる表現です。


(大カトーの写真)

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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