「デーレンダ・エスト・カルターゴー」と読みます。
dēlendaは「滅ぼす」を意味する第2変化動詞 dēleō,-ēre の動形容詞 dēlendus,-a,-um の女性・単数・主格で、文の補語です(「動形容詞の述語的用法」)。
estは不規則動詞 sum,esseの直説法・現在、3人称単数です。
Carthāgō は「カルターゴー」を意味する第3変化名詞 Carthāgō,-ginis f.の単数・主格で、文の主語です。
「カルターゴーは滅ぼされねばならない」と訳せます。
日本語らしくすると「カルターゴーは滅ぼさねばならない」となります。
大カトー(Catō Mājor)はカルターゴー(カルタゴ)への憎しみをこめ、演説の末尾をいつもこう締めくくったと言われます。
大プリーニウスの『博物誌』15巻の74にみられる表現です。
(大カトーの写真)