語彙と文法
「フォルトゥーナ・ウィトレア・エスト・トゥム・クム・スプレンデと・フランギトゥル」と読みます。
fortūna は「運命」を意味する第1変化名詞 fortūna,-ae f.の単数・主格です。
vitrea は「ガラスの」を意味する第1・第2変化形容詞 vitreus,-a,-umの女性・単数・主格です。文の補語です。
tum (そのとき)は、cum 以下の従属文を指します。
splendet は「輝く」を意味する第2変化動詞 splendeō,-ēre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。主語は fortūna です。
frangitur は「壊す」を意味する第3変化動詞 frangō,-ere の直説法・受動態・現在、3人称単数です。
「運命はガラスでできている。輝くときに砕け散る。」という意味です。
プブリリウス・シュルスの言葉です。
「運命」を意味するラテン語のfortūnaは「盲目の」(caeca)などと形容され、不確か、不確実なものの代名詞のように扱われます。同じ「運命」でもfātum/fātaはその逆で、「不動のもの」という扱いを受けます。ウェルギリウスの『アエネーイス』の中に、manent immōta fāta(運命は不動のまま変わらない)という言葉があります。
第3変化動詞frangō,-ereの直説法・受動態・現在の活用
単数 | 複数 | |
1人称 | frangor | frangimur |
2人称 | frangeris | frangiminī |
3人称 | frangitur | franguntur |
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