Usus, magnus vitae magister, multa docet.

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「ウースス・マグヌス・ウィータエ・マギステル・ムルタ・ドケト」と読みます。
ususは「習慣、経験」を意味する第4変化名詞、単数・主格です。
magnusは「大きい、偉大な」を意味する第1・第2変化形容詞、男性・端数・主格です。
vitaeは「人生」を意味する第1変化名詞vitaの単数・属格です。
magisterは「教師」を意味する第2変化名詞、単数・主格です。
multaは「多くの」を意味する第1・第2変化形容詞multus,-a,-umの中性・複数・対格です。この文では名詞として使われています(形容詞の名詞的用法)。
docetは「教える」を意味する第2変化動詞doceoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「経験は、人生の偉大な教師であり、多くの事柄を教える」と訳せます。
キケローの『ラビリウス・ポストゥムス弁護』に見られる表現です(Pro Rabirio Postumo 4.9)。

キケロー

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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