「スキーレ・ウォルント・オムネース・メルケーデム・ソルウェレ・ネーモー」と読みます。
scireは「知る」を意味する第4変化動詞 scioの不定法・能動態・現在です。
voluntは「望む、欲する」を意味する不規則動詞voloの直説法・能動態・現在、3人称複数です。
omnesは「すべての」を意味する第3変化形容詞omnisの男性・複数・主格です。この文では名詞として使われています。
mercedemは「報酬」を意味する第3変化名詞 merces,-edis f. の単数・対格です。
solvereは「支払う」を意味する第3変化動詞solvoの不定法・能動態・現在です。
nemoは英語のnobodyに相当し、「誰も・・・ない」を意味します(男性・単数・主格)。
後半はvult(voloの3人称単数)が省かれています。
「誰もが知ることを欲するが、誰も報酬を支払うことは欲しない」と訳せます。
ユウェナーリスの表現です(Sat.7.157)。
なお原文では、scireの代わりにnosse(「知る」を意味する第3変化動詞noscoの不定法・能動態・完了)になっています。
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