Cicada cicadae cara, formicae formica.

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「キカーダ・キカーダエ・カーラ・フォルミーカエ・フォルミーカ」と読みます。
cicādaは「セミ」を意味する第1変化名詞cicāda,-ae f.の単数・主格です。
cicādaeは同じ名詞の単数・与格です。「セミにとって」を意味します(「判断者の与格」)。
cāraは「親しい」を意味する第1・第2変化形容詞cārus,-a,-umの女性・単数・主格です。文の補語です。
動詞estを補います。estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。
後半の主語はformīcaで動詞estと補語cāraが省かれています。
formīcae は「アリ」を意味する第1変化名詞formīca,-ae f.の単数・与格です。
formīcaは同じ名詞の単数・主格です。後半の文の主語です。
「セミはセミにとって、アリはアリにとって親しい」と訳せます。
「類は友を呼ぶ」、「十人十色」という趣旨のことわざです。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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