「エルゴー・エクセウンドゥム・アド・リーベルターテム・エスト」と読みます。
ergō は「それゆえ」という意味をもちます。
exeundum は「立ち去る、出発する」を意味する不規則動詞exeō,-īre の動形容詞で、中性・単数・主格です。
est とともに、非人称的表現をつくり、「出発すべき」の意味を持ちます。
※他動詞の動形容詞の場合、「~されるべき」となります。
ad は対格を支配する前置詞で、「~に向かって」の意味を持ちます。
lībertātem は「自由」を意味する第3変化名詞 lībertās,-ātis f. の単数・対格です。
「それゆえ、自由に向かって出発すべきである。」となります。
セネカの『幸福な生活について』(De Vita Beata)の中に見られる表現です(4.4)。
exeō は、あるものから外に向かって出て行く、ということですが、この文脈ではvoluptās (快楽)やdolōrēs (苦悩)といった domina (女主人)による隷属状態から脱出し、lībertās (自由)に向かって突き進まないといけない、という意味になります。
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