Ergo exeundum ad libertatem est.

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「エルゴー・エクセウンドゥム・アド・リーベルターテム・エスト」と読みます。
ergō は「それゆえ」という意味をもちます。
exeundum は「立ち去る、出発する」を意味する不規則動詞exeō,-īre の動形容詞で、中性・単数・主格です。
est とともに、非人称的表現をつくり、「出発すべき」の意味を持ちます。
※他動詞の動形容詞の場合、「~されるべき」となります。
ad は対格を支配する前置詞で、「~に向かって」の意味を持ちます。
lībertātem は「自由」を意味する第3変化名詞 lībertās,-ātis f. の単数・対格です。
「それゆえ、自由に向かって出発すべきである。」となります。
セネカの『幸福な生活について』(De Vita Beata)の中に見られる表現です(4.4)。
exeō は、あるものから外に向かって出て行く、ということですが、この文脈ではvoluptās (快楽)やdolōrēs (苦悩)といった domina (女主人)による隷属状態から脱出し、lībertās (自由)に向かって突き進まないといけない、という意味になります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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