De partibus vitae omnes deliberamus, de tota nemo deliberat.

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「デー・パルティブス・ウィータエ・オムネース・デーリーベラームス・デー・トーター・ネーモ-・デーリーベラト」と読みます。
dē は「<奪格>について」を意味する前置詞です。
partibusは「部分」を意味する第3変化名詞pars,partis f.の複数・奪格です。
vītae は「人生」を意味する第1変化名詞vīta,-ae f.の単数・属格です。
omnēs は「すべての」を意味する第3変化形容詞omnis,-e の男性・複数・主格です。
dēlīberāmusは「考察する」を意味する第1変化動詞dēlīberō の直説法・能動態・現在、1人称複数です。
tōtā は「全体の」を意味する代名詞的形容詞tōtus,-a,-um の女性・単数・奪格です。省略されたvītā(単数・奪格)にかかります。
nēmō は「誰も~ない」を意味する第3変化名詞、単数・主格です。
「我々は皆人生の部分について考察し、(人生)全体については誰も考察しない」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Sen.Ep.71.2)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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