Deum colit qui novit.

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「デウム・コリト・クゥィー・ノーウィト」と読みます。
deum は「神」を意味する第2変化名詞 deus,-ī m. の単数・対格です。このdeumはcolitの目的語です。
colit は「敬う」を意味する第3変化動詞 colō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
quī は関係代名詞、男性・単数・主格です。先行詞は省略されています。「qui以下の者は」と訳します。
nōvit は「知る」を意味する noscō,-ere の直説法・能動態・完了、3人称単数です。この動詞は、完了で現在の意味を持ちます。目的語は deum です。nōvitの目的語のdeumは文頭のdeumと同じということで省かれています。英語であれば代名詞で表すところでしょう。
「神を知る者は、神を敬う」と訳せます。
セネカ『倫理書簡集』に見られる言葉です(Ep.95.47)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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