「ウンブラム・スアム・メトゥイト」と読みます。
umbramは「影」を意味する第1変化名詞 umbraの単数・対格です。
suamは再帰代名詞suus,-a,-um の女性・単数・対格で umbramにかかります。
metuitは「恐れる」を意味する第3変化動詞metuoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。完了も同じ形です。
metuitを現在とみなすとき、「彼は自分の影を恐れている」と訳せます。完了とみなすとき、「彼は自分の影を恐れた」と訳せます。
原文の主語はAntonius(アントーニウス)です。
キケローの弟(クィントゥス・トゥッリウス・キケロー)の『選挙備忘録』(Commentariolum Petitionis)に見られる表現です(C.P.2)。
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