Umbram suam metuit.

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「ウンブラム・スアム・メトゥイト」と読みます。
umbramは「影」を意味する第1変化名詞 umbraの単数・対格です。
suamは再帰代名詞suus,-a,-um の女性・単数・対格で umbramにかかります。
metuitは「恐れる」を意味する第3変化動詞metuoの直説法・能動態・現在、3人称単数です。完了も同じ形です。
metuitを現在とみなすとき、「彼は自分の影を恐れている」と訳せます。完了とみなすとき、「彼は自分の影を恐れた」と訳せます。
原文の主語はAntonius(アントーニウス)です。
キケローの弟(クィントゥス・トゥッリウス・キケロー)の『選挙備忘録』(Commentariolum Petitionis)に見られる表現です(C.P.2)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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