Cave canem. 猛犬注意

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CAVE CANEM
ポンペイの犬の床絵

語彙と文法

「カウェー・カネム」と読みます。
cavēはcaveō,-ēre(用心する)の命令法・能動態・現在、2人称単数です。「用心せよ」。
canemは第3変化名詞canis,-is c.(犬)の単数・対格です。「犬を」。
c.は男性、女性共通という意味です。
「犬に用心せよ」というのが直訳で、「猛犬注意」ということです。

第3変化名詞canis,-is c. 犬

単数複数
主格(呼格)caniscanēs
属格caniscanum
与格canīcanibus
対格canemcanīs (canēs)
奪格canecanibus

canisはi幹名詞ですが、複数・属格はcanumです。同じ例として、juvenis,-is c. (若者)、pānis,-is m.(パン)、vātēs,-is c.(予言者)があります。

逆に複数・属格が -umで終わる子音幹名詞はありますか。

pater,-tris m.(父)、māter,-tris f.(母)、frāter,-tris m.(兄弟)などがあります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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