「ウィータ・シネ・プローポシトー・ウァガ・エスト」と読みます。
vītaは「人生」を意味するvīta,-ae f.の単数・主格です。
sineは「<奪格>なしの」を意味する前置詞です。
prōpositō は「計画、目的」を意味する第2変化名詞 prōopositum,-ī n. の単数・奪格です。
vagaは「不安定な、気まぐれな」を意味する第1・第2変化形容詞vagus,-a,-umの女性・単数・主格です。
「計画なしの人生は気まぐれである」と訳せます。
セネカのIgnoranti quem portum petat, nullus ventus est.(どの港を目指すかわからなければ順風は吹かない)を思い出させます。
この言葉は同じセネカの『倫理書簡集』(Ep.95.46)にみられます。
セネカ哲学全集〈6〉倫理書簡集II
セネカ Seneca