Vita sine proposito vaga est.

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「ウィータ・シネ・プローポシトー・ウァガ・エスト」と読みます。
vītaは「人生」を意味するvīta,-ae f.の単数・主格です。
sineは「<奪格>なしの」を意味する前置詞です。
prōpositō は「計画、目的」を意味する第2変化名詞 prōopositum,-ī n. の単数・奪格です。
vagaは「不安定な、気まぐれな」を意味する第1・第2変化形容詞vagus,-a,-umの女性・単数・主格です。
「計画なしの人生は気まぐれである」と訳せます。

セネカのIgnoranti quem portum petat, nullus ventus est.どの港を目指すかわからなければ順風は吹かない)を思い出させます。

この言葉は同じセネカの『倫理書簡集』(Ep.95.46)にみられます。

セネカ哲学全集〈6〉倫理書簡集II
セネカ Seneca
4000926365

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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