Esse oportet ut vivas, non vivere ut edas.

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Cicero
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語彙と文法

「エッセ・オポルテト・ウト・ウィーウァース・ノーン・ウィーウェレ・ウト・エダース」と読みます。
esse はsum の不定法・現在ではなく、「食べる」を意味する edō,esse の不定法・能動態・現在です。
oportet は「~すべきである」を意味する非人称動詞で、不定法を補語に取ります。
ut は目的文を導く接続詞で、接続法を伴います。
vīvās は「生きる」を意味する第3変化動詞vīvō,-ere の接続法・能動態・現在、2人称単数です。
ut vīvās で「(あなたが)生きるために」。
nōnは「~でない」。省略された動詞oportetを否定します。
nōn vīvere の vīvere は省略されたoportet の補語です。oportet…nōn vīvere で「生きるべきではない」。
ut edās の utは目的文を導く接続詞で接続法edāsを伴います。
edās はedō,esse (食べる)の接続法・能動態・現在、2人称単数です。ut edāsは「(あなたが)食べるために」。
全体の訳をまとめると、「あなたは生きるために食べるべきであり、食べるために生きるべきではない」となります。
キケローの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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