語彙と文法
「レウェ・アエス・アリエーヌム・デービトーレム・ファキト・グラウェ・イニミークム」と読みます。
leve は「軽い、わずかの」を意味する第3変化形容詞 levis,-e の中性・単数・主格です。aes にかかります。
aes は「お金、金銭」を意味する第3変化名詞aes,aeris n.の単数・主格です。
aliēnum は「他の」を意味する第1・第2変化形容詞aliēnus,-a,-um の中性・単数・主格で aes にかかります。また、aes とセットにして「借金」を意味します。
dēbitōrem は「債務者」を意味する第3変化名詞dēbitor,-ōris m. の単数・対格です。
grave は「重い、多額の」を意味する第3変化形容詞gravis,-e の中性・単数・主格です。aes aliēnum が省略されています。
inimīcum は「敵」を意味する第2変化名詞inimīcus,-ī m. の単数・対格です。
「僅かな借金は債務者を作るだけだが、多額の借金は敵を作る」と訳せます。
セネカ、『倫理書簡集』(19.11)に見られる表現です。
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