Leve aes alienum debitorem facit, grave inimicum.

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Seneca
セネカ

語彙と文法

「レウェ・アエス・アリエーヌム・デービトーレム・ファキト・グラウェ・イニミークム」と読みます。
leve は「軽い、わずかの」を意味する第3変化形容詞 levis,-e の中性・単数・主格です。aes にかかります。
aes は「お金、金銭」を意味する第3変化名詞aes,aeris n.の単数・主格です。
aliēnum は「他の」を意味する第1・第2変化形容詞aliēnus,-a,-um の中性・単数・主格で aes にかかります。また、aes とセットにして「借金」を意味します。
dēbitōrem は「債務者」を意味する第3変化名詞dēbitor,-ōris m. の単数・対格です。
grave は「重い、多額の」を意味する第3変化形容詞gravis,-e の中性・単数・主格です。aes aliēnum が省略されています。
inimīcum は「敵」を意味する第2変化名詞inimīcus,-ī m. の単数・対格です。
「僅かな借金は債務者を作るだけだが、多額の借金は敵を作る」と訳せます。
セネカ、『倫理書簡集』(19.11)に見られる表現です。

Seneca

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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