Non satis est pulchra esse poemata; dulcia sunto.

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「ノーン・サティス・エスト・プルクラ・エッセ・ポエマータ・ドゥルキア・スント」と読みます。
satisは「十分」を意味する不変化名詞です。
pulchraは「美しい」を意味する第1・第2変化形容詞pulcher,-chra,-chrumの中性・複数・対格です。
esseは不規則動詞sumの不定法・能動態・現在です。
poēmataは「詩」を意味する第3変化名詞poēma,-atis n. の複数・対格です。esseの意味上の主語です(対格不定法)。
dulciaは「魅力的な」を意味する第3変化形容詞dulcis,-e の中性・複数・主格です。
suntoは「~である」を意味する不規則動詞sumの命令法・未来、3人称複数です。
「詩は美しいだけでは十分でない。魅力的であらしめよ」と訳せます。
ホラーティウスの『詩論』に見られる表現です(Hor.A.P.99)。

詩学 (岩波文庫)
アリストテレース ホラーティウス 松本 仁助
4003360494

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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