語彙と文法
「ベアーティウス・エスト・マギス・ダレ・クァム・アッキペレ」と発音します。
Beātius は「幸福な」という意味の第1・第2変化形容詞の比較級の形で、中性・単数・主格です。この文の補語です。
est は「である」を意味する不規則動詞 sum,esse の直説法・現在、3人称単数です。
magis は「より多く」を意味する副詞でdare にかかります。
dare は「与える」を意味する不規則動詞dō,dare の不定法・能動態・現在です。この文の主語になっています。
quam は「AよりもB」の構文で用いる接続詞で、「よりも」を意味します。
accipere は「受け取る」を意味する第3変化動詞accipiō,-ere の不定法・能動態・現在です。
「受け取るよりも多く与えることのほうが幸いである」という意味になります。
コメント
コメント一覧 (4件)
博多で中高の英語教師をしております。田中と申します。
大学生の時にラテン語を履修していました。
私はクリスチャンで、今ラテン語で聖書を読もうと思い、先生のラテン語の文法書を買い、同時並行でラテン語の聖書を読んでいます。さっぱりわかりませんが、ラテン語で聖書がスラスラと読めるようになりたいと思い、このページにたどり着きました。
この聖句は、祖母の死により私に与えられた掛け替えのない御言葉です。
先生の解説を読み、少しずつですが、ラテン語の勉強を進めていこうと思っております。
いつの日か、先生のラテン語の授業も受けに行きたいと思っております。
まずは自分で勉強を進めていきながら、先生のページを読んでいこうと思っております。
丁寧な解説を有り難うございます。感謝しております。
心のこもったコメントに感謝申し上げます。拙著はページの都合で十分な説明ができていないと感じていますので、なぜここはこうなるのか?と疑問をもたれる箇所がありましたら、どうぞご遠慮なくお尋ねください。
ラテン語でmagis のよみは マジスでなく、マギスでしょうか。点字図書館の音訳図書にでてきて、どちらの読みか迷っています。教皇のイタリア語の講和のなかのラテン語だと思われます。plus と対ででてきます、
山下です。
お尋ねいただいた件ですが、古典ラテン語の読み方としては「マギス」となります。