Flumina pauca vides de magnis fontibus orta.

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オウィディウス

語彙と文法

「フルーミナ・パウカ・ウィデース・デー・マグニース・フォンティブス・オルタ」と読みます。
flūminaは「川」を意味する第3変化名詞flūmen,-minis n. の複数・対格です。
paucaは「少ない」を意味する第1・第2変化形容詞paucus,-a,-umの中性・複数・対格です。
vidēsは「見る」を意味する第2変化動詞videō,-ēre の直説法・能動態・現在、2人称単数です。
dēは「<奪格>について」を意味する前置詞です。
magnīsは「大きな」を意味する第1・第2変化形容詞magnus,-a,-umの男性・複数・奪格です。
ortaは「生まれる」を意味する形式受動態動詞orior,-īrī の完了分詞、中性・複数・対格です。flūminaにかかります。
「(あなたは)大きな泉から生まれた少数の川を見る」と訳せます。
「大きな泉から生まれた川を見ることはほとんどない」という意味になります。
オウィディウスの『恋愛治療』に見られる表現です(Ov.Rem.97)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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