Scribendi recte sapere est et principium et fons.

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ホラーティウス

「スクリーベンディー・レクテー・サペレ・エスト・エト・プリンキピウム・エト・フォンス」と読みます。
scrībendī は「書く」を意味する第3変化動詞 scrībō,-ere の動名詞、単数・属格です。principium と fons にかかります。
rectē は「正しく」を意味する副詞です。
sapere は「知恵を持つ」を意味する第3変化動詞 sapiō,-pere の不定法・能動態・現在です。
principium は「始まり、最初」を意味する第2変化名詞 principium,-ī n.の単数・主格です。
fons は「泉、源」を意味する第3変化名詞fons,fontis m.の単数・主格です。
「知恵を持つことは正しく書くことのはじめであり、源である」と訳せます。
ホラーティウス、『詩論』(309)に見られる表現です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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