Ne gaudeas vanis.

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「ネー・ガウデアース・ウァーニース」と読みます。
nēは接続法を伴い「~するな」を意味します。nē gaudeāsで「喜ぶな」となります。
gaudeāsはgaudeō,-ēre(喜ぶ)の接続法・能動態・現在、2人称単数です。
vānīsはvānum,-ī n.(無益なもの)の複数・奪格です(「手段の奪格」)。
直訳は、「無益なものによって(vānīs)喜ぶ(gaudeās)な(nē)」です。
日本語では「無益なものを喜ぶな」とすると自然です。岩波訳は、「虚妄に喜ばぬことだ」となっています。
セネカの『倫理書簡集』に見られる言葉です(Sen.Ep.23.2)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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