「ケーデ・レプグナンティー」と読みます。
cēde は「<与格>に譲る」を意味する第3変化動詞 cēdō,-ere の命令法・能動態・現在、2人称単数です。
repugnantī は「反対する、抵抗する」を意味する第1変化動詞 repugnō,-āre の現在分詞、男性/女性、単数・与格です。
ここでは名詞として用いられ、「反対する者、抵抗する者」を意味します。
「反対(抵抗)する者には譲歩せよ」と訳せます。
cēdendō victor abībis. (譲歩することによって君は勝者として去るだろう)という言葉が表題のあとに続きます。
cēdendōはcēdō の動名詞、奪格です。
victorは「勝者」を意味する第3変化名詞victor,-ōris m.の単数・主格です。この文では「勝者として」と訳します。文の主語はabībisの主語としてのtū(2人称単数の人称代名詞、主格)です。
abībisは「去る」を意味する不規則動詞(合成動詞)abeōの直説法・能動態・未来、2人称単数です。
オウィディウスの『恋の技術』(2.197)に見られる表現です。
原文に照らすと、表題の言葉は「抵抗する女には譲歩せよ」と訳せることがわかります。この場合 repugnantīは女性・単数・与格となります。
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