Minus memoriae studere.

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「ミヌス・メモリアエ・ストゥデーレ」と読みます。
minus は「いっそう少なく」(英語の less)という意味の副詞です。
memoriae は「記憶」を意味する第1変化名詞 memoria,-ae f. の単数与格です。
studēre は「<与格>に精を出す」を意味する第2変化動詞 studeō,-ēre の不定法・能動態・現在です。
「暗記にいっそう少なく精を出すこと」、すなわち「暗記に精を出さなくなること」という意味です。
カエサルの『ガリア戦記』(6.14)に見られる表現です。
ガリアの支配階級ドルイド僧は教育を行う際に文字を用いませんでした。「学ぶ者が文字に頼って暗記に精を出さなくなるため」とカエサルは説明しています。

ユリウス・カエサル

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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