「ミヌス・メモリアエ・ストゥデーレ」と読みます。
minus は「いっそう少なく」(英語の less)という意味の副詞です。
memoriae は「記憶」を意味する第1変化名詞 memoria,-ae f. の単数与格です。
studēre は「<与格>に精を出す」を意味する第2変化動詞 studeō,-ēre の不定法・能動態・現在です。
「暗記にいっそう少なく精を出すこと」、すなわち「暗記に精を出さなくなること」という意味です。
カエサルの『ガリア戦記』(6.14)に見られる表現です。
ガリアの支配階級ドルイド僧は教育を行う際に文字を用いませんでした。「学ぶ者が文字に頼って暗記に精を出さなくなるため」とカエサルは説明しています。
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