「エト・クゥィエスケンティー・アゲンドゥム・エト・アゲンティー・クゥィエスケンドゥム・エスト」と読みます。
Etは「そして」を意味します。et A et B の構文で、全体として「Aであると同時にB」を意味します。
quiescentī は「休む」を意味する第3変化動詞quiescō,-ere の現在分詞、男性・単数・与格です。名詞的に用いられ、「休んでいる者にとって」と訳せます。
agendum は第3変化動詞agō,-ere(行動する)の動形容詞、中性・単数・主格です。estと合わせて非人称構文を作ります。「行動すべきである」という意味になります。
後半にも動形容詞の非人称構文が見られます。
agentīはagō,-ere(行う)の現在分詞、男性・単数・与格です。名詞的に用いられ、「行動する者にとって」と訳せます。
quiescendum はquiescō,ere(休息する)の動形容詞、中性・単数・主格です。
quiescendum estで「休むべきである」となり、「行為者の与格」はagentī です。
「休む者は行動すべきであり、行動する者は休むべきである」となり、「休息する者には行動が、行動する者には休息が必要である」と訳せます。
『倫理書簡集』に見られるセネカの言葉です(3.6)。
P.S.
上の文に続くのは次の表現です。Cum rerum natura delibera: illa dicet tibi et diem fecisse se et noctem. (自然の本性にたずねよ。自然は答えるだろう、私は昼とともに夜を作ったと)。