Aspiciunt oculis superi mortalia iustis.

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「アスピキウント・オクリース・スペリー・モルターリア・ユスティース」と読みます。
aspiciunt は「見る」を意味する第3変化動詞 aspiciō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称複数です。
oculīs は「目」を意味する第2変化名詞 oculus,-ī m. の複数・奪格です(「手段の奪格」)。
superī は「神々」を意味する第2変化名詞superī,-ōrum m.pl.の主格です。この単語は複数でのみ用いられます。
mortālia は「人間の、死すべき」を意味する第3変化形容詞 mortalis,-e の中性・複数・対格です。この文では名詞として扱われ、「人間界の出来事」を意味します。
iustīs(=justīs) は「正しい、公平な」を意味する第1・第2変化形容詞 justus,-a,-um の男性・複数・奪格です。oculīsにかかります。
「神々は公正な目で人間界の出来事を見ている」と訳せます。
オウィディウスの『変身物語』にみられる表現です(Met.13.70)。

語順が入り組んでいますが、一つには詩の韻律の関係でそうなります。
Aspici | unt ocu | līs supe | rī mor | tālia | iustīs.

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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