Cato contra mundum.

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「カトー・コントラー・ムンドゥム」と読みます。
Catō はCatō,-ōnis m.(カトー)の単数・主格です。ローマの政治家の名前です。キケローが『老年について』で主人公として扱った大カトーのことです。
contrā は「~に対して、~に敵対して」を意味する対格支配の前置詞です。
mundum は「世界、世間、俗世」を意味する第2変化名詞 mundus,-ī m. の単数・対格です。
「世間に敵対するカトー」と訳せます。

謹厳実直なカトーの性格を表した表現として知られます。

老年について (岩波文庫)
キケロー 中務 哲郎

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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