「ネケッシタース・ノーン・ハベト・レーゲム」と読みます。
necessitasは「必要、窮乏」を意味する第3変化名詞necessitās,-ātis f.の単数・主格です。
habetは「持つ」を意味する第2変化動詞 habeo の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
legemは「法、法律」を意味する第3変化名詞lex の単数・対格です。
「必要は法を持たない」と訳せます。主語を「窮乏」と訳すとニュアンスがわかりやすくなります。
学校や会社に遅刻しそうなとき信号のルールは守りづらい、という例を想起すればよいでしょう。
すなわち、必要に迫られれば、法を犯してでも目的を達成しようとする人間の性を言い当てた表現です。
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