Mors me sequitur, fugit vita.

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Seneca
セネカ

語彙と文法

「モルス・メー・セクゥィトゥル・フギト・ウィータ」と読みます。
Mors は「死」を意味する第3変化名詞mors,mortis f.の単数・主格です。前半の文の主語です。
mēは1人称単数の人称代名詞、対格です。sequiturの目的語です。
sequiturは形式受動態動詞sequor,-quī(追い求める)の直説法・現在、3人称単数です。
fugit はfugiō,-gere(逃げる)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。目的語mēを前半から補って解釈します。「人生は(vīta)私から(<mē>)逃げる(fugit)」。
vītaは「人生」を意味する第1変化名詞vīta,-ae f.の単数・主格です。
「死は私を追い求め、人生は私から逃げる」と訳せます。
セネカの『倫理書簡集』に見られる表現です(Ep.49)。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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