Flectere si nequeo superos, Acheronta movebo.

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ウェルギリウス

「フレクテレ・シー・ネクゥェオー・スペロース・アケロンタ・モウェーボー」と読みます。
flectere は「変える」を意味する第3変化動詞 flectō,-ere の不定法・能動態・現在です。
nequeō は「<不定法>をすることができない」を意味する不完全動詞、直説法・能動態・現在、1人称単数です。
superōs は「神々」を意味する第2変化名詞 superī,-ōrum m.pl. の複数・対格です。
Acheronta は「冥界」を意味する Acherōn,-ontis m. の単数・対格です。
movēboōは「動かす」を意味する第2変化動詞 moveō,-ēre の直説法・能動態・未来、1人称単数です。
「もし神々を変えることができないのなら、冥界を動かそう」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる女神ユーノー(ユッピテルの妻)の台詞の一部です(Aen.7.312)。

アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス 岡 道男
4876981264

ウェルギリウス

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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