Stilus optimus et praestantissimus dicendi effector ac magister.

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「スティルス・オプティムス・エト・プラエスタンティッシムス・ディーケンディー・エッフェクトル・アク・マギステル」と読みます。
Stilus はstilus,-ī m.(鉄筆)の単数・主格で、文の主語です。
optimus は第1・第2変化形容詞bonus,-a,-um(よい、優れた)の最上級optimus,-a,-umの男性・単数・主格です。effectorとmagisterにかかります。
et は「そして」。optimusとpraestantissimusをつなぎます。
praestantissimus は第3変化形容詞praestans,-antis(卓越した)の男性・単数・主格です。effectorとmagisterにかかります。
dīcendi はdīcō,-ere(言う、弁論する)の動名詞、属格です。effectorとmagisterにかかります。
effector はeffector,-ōris m.(創造者、創始者)の単数・主格です。文の補語です。
acは「そして」。effectorとmagisterをつなぎます。
magisterはmagister,-trī m.(教師)の単数・主格です。
動詞estを補います。
「鉄筆は弁論の最も優れた、最も卓越した創造者であり教師である」と訳せます。
キケローの『弁論家について』第1巻150節に見られる表現です。

キケロー

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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