Amori finem tempus, non animus facit.

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「アモーリー・フィーネム・テンプス・ノーン・アニムス・ファキト」と読みます。
amori は「愛」を意味する第3変化名詞 amor,-ōris m. の単数・与格です。
fīnem は「終わり、端」を意味する第3変化名詞 fīnis,-is c. の単数・対格です。c.はcommon(もしくはcommunis)の省略語で、男性名詞としても女性名詞としても用いられるということです。
tempus は「時、時間」を意味する第3変化名詞 tempus,-poris n. の単数・主格です。
この文において、nōn は animus を否定しています。「animus ではなく tempus が~」となります。
animus は「心、精神」を意味する第2変化名詞animus,-ī m.の単数・主格です。
facit は「作る、なす」を意味する第3変化動詞 faciō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
直訳すると「心ではなく時が愛に終わりを作る」となります。
プブリリウス・シュルスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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