ラテン語格言

Ite, ferte citi flammas, date tela, impellite remos!

「イーテ・フェルテ・キティー・フラッマース・ダテ・テーラ・インペッリテ・レーモース」と読みます。
iteは「行く」を意味するeoの命令法・能動態・現在、2人称複数です。
ferteは「運ぶ」を意味するferoの命令法・能動態・現在、2人称複数です。
citiは「素早い」を意味する第1・第2変化形容詞 citus,-a,-umの男性・複数・主格です。
この文では副詞的に使われています。「素早く、急いで」と訳せます。
flammasは「火」を意味する第1変化名詞flammaの複数・対格です。
dateは「与える」を意味する不規則動詞doの命令法・能動態・現在、2人称複数です。
telaは「武器」を意味する第2変化名詞telumの複数・対格です。
impelliteは「動かす」を意味する第3変化動詞impelloの命令法・能動態・現在、2人称複数です。
remosは「櫂」を意味する第2変化名詞remusの複数・対格です。
「(おまえたちは)行け、急いで火を持って来い。武器を与えよ、櫂を動かせ」と訳せます。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に見られる表現です(Aen.4.593-594)。
カルタゴの女王ディードーの台詞です。
背景となる文脈は以下のようなものです。

regina e speculis ut primam albescere lucem
uidit et aequatis classem procedere uelis,
litoraque et uacuos sensit sine remige portus,
terque quaterque manu pectus percussa decorum
flauentisque abscissa comas 'pro Iuppiter! ibit 590
hic,' ait 'et nostris inluserit aduena regnis?

女王は、最初の日の光が白むのを望楼から目にしたとき、
艦隊が均整のとれた帆を掲げて遠ざかるのを見た。
海岸にも港にもだれもいない。一人の漕ぎ手もいないのに気づくと、
三度も四度も手で美しい胸を打ち、
黄金の髪の毛をかきむしって言い放つ。「ユッピテルにかけて言う。
あの男は行ってしまうのか。よそ者がわが王国を嘲笑うのか。

non arma expedient totaque ex urbe sequentur,
diripientque rates alii naualibus? ite,
ferte citi flammas, date tela, impellite remos!

武器を用意し、都を挙げて追わないのか。
ドックから船を引き出す者はいないのか。行け、
急いで火を取って来い。武器を与えよ、櫂を動かせ。

アエネーイス
ウェルギリウス Publius Vergilius Maro
4794809557

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