Virtus laudata crescit.

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「ウィルトゥース・ラウダータ・クレスキト」と読みます。
virtūs は、「美徳、勇気」を意味する第3変化名詞 virtūs,-ūtis f.の単数・主格です。
laudātaはlaudō,-āre(褒める)の完了分詞laudatus,-a,-um の女性・単数・主格です。「属性的」用法とするなら、「褒められた美徳は」となり、「述語的」用法とみなすなら、「美徳は褒められて」となります。この文に関しては、後者がよいと判断します。
laudāta となるのは、virtūs が女性名詞の単数・主格の形なので、性・数・格を一致させるためです。
crescit は、crescō,-ere(成長する)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「美徳は、称えられて、成長する」と訳せます。
よいものをよいと口に出していうことは簡単なようで難しいです。他人の批判を恐れるからでしょう。批判(文句)は威勢良く言えるのですが、肯定的な意見を述べるには勇気が必要です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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