Videre est credere. 百聞は一見に如かず

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「ウィデーレ・エスト・クレーデレ」と読みます。
vidēre は「見る」を意味する第2変化動詞 videō,-ēre の不定法・能動態・現在です。
estは不規則動詞sum,esse(である)の直説法・現在、3人称単数です。英語のisに相当します。
crēdere は「信じる」を意味する第3変化動詞 crēdō,-ere の不定法・能動態・現在です。
vidēre を主語、crēdere を補語と考えると、「見ることは信じること」と訳せます。
「百聞は一見にしかず」という意味になります。

ラテン語の不定法は中性の単数名詞として扱われます。動詞がestになることからわかります。

新聞やテレビ、インターネットのないローマ時代でしたが、情報は人々の肉声によってあっという間に拡散したようです。ウェルギリウスには「噂は飛ぶ」(Fāma volat.)という印象的な表現があります(Aen. 8.554)。ローマ人にとって「噂」(Fāma)は、羽根をもつ「噂の女神」でもありました。ウェルギリウスによると、彼女は空を飛び、「虚偽と邪悪に執着する一方、真実の使者でもある」(Aen. 4.188 tam fictī prāvīque tenax quam nuntia vērī)恐ろしい女神でした。

しっかり学ぶ初級ラテン語

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー『神々の本性について』(岩波書店)、ネポース『英雄伝』(講談社学術文庫)、プラウトゥス『カシナ』、テレンティウス『兄弟』、ルクレ―ティウス『事物の本性について』(いずれも京都大学学術出版会)。単著に『ローマ人の名言88』(牧野出版)、『しっかり学ぶ初級ラテン語』、『しっかり身につくラテン語トレーニングブック』、『ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」』(いずれもベレ出版)、『お山の幼稚園で育つ』(世界思想社)。

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