Audentis Fortuna juvat.

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ウェルギリウス

語彙と文法

「アウデンティース・フォルトゥーナ・ユウァト」と読みます。
Audentīs は「敢えて~する」という意味の第2変化動詞 audeō,-ēreの現在分詞、男性・複数・対格です。分詞の形をしていますが、この文では「大胆に振る舞う者」を意味する名詞として使われています。iuuat の目的語になっています。
Fortūna は第1変化名詞 fortūna,-ae f.の単数・主格の形です。大文字なので、「運命は」と訳さずに「運命の女神は」とします。
juvat は「助ける」を意味する第1変化動詞 juvō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。主語はFortūna です。
「運命の女神は大胆に振る舞う者を助ける。」と訳せます。
Fortēs Fortūna juvat. と同じ趣旨の言葉です。
ウェルギリウスの『アエネーイス』第10巻284行に見られるトゥルヌスの言葉です。

AudentisをAudentesと表記する場合もあります。
アエネーイス (西洋古典叢書)
ウェルギリウス
京都大学学術出版会
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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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