「ウルグス・アミーキティアース・ウーティリターテ・プロバト」と読みます。
vulgus は、第2変化名詞vulgus,-i n.(m.)(大衆)の単数・主格で、この文の主語です。
n.(m.)というのは中性扱いが基本ですが、男性名詞扱いされることもあるという意味です。
amīcitiās は第1変化名詞 amīcitia,-ae(友情)の複数・対格です。
ūtilitāte はūtilitās,-ātis f.(便宜)の単数・奪格です(「判断の奪格」)。「便宜によって」、「便宜に基づいて」という意味になります。
probat は probō,-āre(認める)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
「大衆は、友情を、便宜によって是認する。」と訳せます。
多くの人は、自分に便宜を図ってくれる、都合のいい人を友達にしたがる、という意味で理解できます。
オウィディウスの『黒海からの手紙』に見られる表現です。(Pont.2.3.8)
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