Expertus metuit. 経験者は恐れる

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「エクスペルトゥス・メトゥイト」と読みます。
expertus は「経験のある」を意味する第1・第2変化形容詞 expertus,-a,-um の男性・単数・主格です。名詞として扱われ、「経験者は」と訳せます。
metuit は「恐れる」を意味する第3変化動詞 metuō,-ere の直説法・能動態・完了、3人称単数です。原文の前後関係から判断し、「格言的完了」の例とみなせます。
「経験者は恐れる」と訳せます。
ホラーティウスの『書簡詩』に見られる表現です(Ep.1.18.87)。
ウェルギリウスの『アエネーイス』に「経験者を信じよ」(Expertō crēdite.)というのがあります。本歌取りの可能性があります。

<雑談>
Expertusは英単語のエキスパート(expert)の語源ですね。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー『神々の本性について』(岩波書店)、ネポース『英雄伝』(講談社学術文庫)、プラウトゥス『カシナ』、テレンティウス『兄弟』、ルクレ―ティウス『事物の本性について』(いずれも京都大学学術出版会)。単著に『ローマ人の名言88』(牧野出版)、『しっかり学ぶ初級ラテン語』、『しっかり身につくラテン語トレーニングブック』、『ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」』(いずれもベレ出版)、『お山の幼稚園で育つ』(世界思想社)。

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