Ex vitiis alterius sapiens emendat suum.

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「エクス・ウィティイース・アルテリーウス・サピエンス・エーメンダト・スウム」と読みます。
exは「~から」を意味する奪格支配の前置詞です。
vitiīsは「欠点」を意味する第2変化名詞 vitium,-ī n.の複数・奪格です。
alterīusは「第2の、他人の」を意味する代名詞的形容詞alter,-era,-erumの男性・単数・属格です。
sapiensは「賢者」を意味する第3変化名詞sapiens,-entis m.の単数・主格です。
ēmendatは「正す、改善する」を意味する第1変化動詞ēmendō,-āre の直説法・能動態・現在、3人称単数です。
suumは「自分の」を意味する所有形容詞 suus,-a,-umの中性・単数・対格です。suum vitiumのvitiumが省略されています。
「賢者は他人の欠点から自分の欠点を正す」と訳せます。
プブリリウス・シュルスの言葉です。

『論語』の「不賢を見てはうちに自ら省みるなり」と同じ趣旨の言葉ですね。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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