Quot capita, tot sensus.

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語彙と文法

「クゥォト・カピタ・トト・センスース」と読みます。
quot A tot B で「A の数だけ多くの、それだけ多くのB」という意味になります。
Quotは不変化関係詞で「~だけ多くの」を意味します。
capita は「頭」を意味する第3変化名詞 caput,-pitis n. の複数・主格です。
sensūs は「意見」を意味する第4変化名詞 sensus,-ūs m. の複数・主格です。
それぞれの名詞にsunt(sum,esseの直説法・現在、3人称複数)を補って解釈します。
直訳は「頭が(capita)ある(<sunt>)ほど多くの(Quot)、それだけ多くの(tot)意見が(sensūs)ある(<sunt>)」となります。
「人の数だけ意見がある」という意味で理解できます。
ホラーティウスの『風刺詩』(2,1.27)に見られる言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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