Imperii vel divitiarum causa bella atque certamina omnia inter mortales sunt.

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「インペリイー・ウェル・ディーウィティアールム・カウサー・ベッラ・アトクェ・ケルターミナ・オムニア・インテル・モルターレース・スント」と読みます。
imperii は「権力、支配権」を意味する第二変化名詞 imperium の単数属格です。
vel は「あるいは」を意味する接続詞です。
divitiarum は「富、財産」を意味する第一変化の女性複数名詞 divitiae の属格です。
causa は「原因、理由」を意味する第一変化名詞、単数奪格です。属格と組み合わせて、「<属格>のために」と訳せます。
bella は「戦争」を意味する第二変化名詞 bellum の複数主格です。
certamina は「争い」を意味する第三変化中性名詞 certamen の複数主格です。
omnia は「すべての」を意味する第三変化形容詞 omnis の中性・複数・主格です。
inter は「・・・の間の(で)」を意味する前置詞です。対格をとります。
mortales は「死すべき、人間の」を意味する第三変化形容詞 mortalis の男性・複数・対格です。この文では名詞的に使われていて、「人間」を意味します。
sunt は sum の複数三人称の形です。ここでは「存在する、生じる」といった意味を表します。
「戦争も人間の間のあらゆる争いも、権力か富を求めて(・・・のために)生じる」と訳せます。
サルスティウスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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