Qui parcit malis, nocet bonis.

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「クィー・パルキト・マリース・ノケト・ボニース」と読みます。
quiは関係代名詞、男性・単数・主格です。先行詞は省略されています。
parcitは第三変化動詞parco(=許す)の3人称単数・現在の形です。
malisは、形容詞malus(=悪い)の男性・複数・与格です。名詞として使われ、「悪い人々」と訳せます。与格になる理由は、動詞parcit(許す)が与格を支配する(目的語としてとる)ためです。
nocet(←noceo:害を与える)はparcitと同じく、与格を支配し、bonis(bonusの複数与格)を目的語とします。
訳は、「悪人を許す人は、善人に害を与える」となります。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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