Qui nimium multis ‘non amo’ dicit, amat.

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「クィー・ニミウム・ムルティース・ノーン・アモー・ディーキト・アマト」と読みます。
Qui は関係代名詞、男性・単数・主格です。dicit までの従属文を導きます。
nimium は「あまりにも」という意味の副詞です。
multis は「多くの」を意味する第一・第二変化形容詞 multus, -a, -um の複数与格または奪格です。
省かれている名詞は verbis か hominibus が考えられます。前者なら奪格で「多くの言葉を尽くして」、後者なら与格で「多くの人に」です。
non は amo を否定します。
amo は「私は愛する」という意味の第一変化動詞です。
dicit は「語る、言う」を意味する第三変化動詞、直説法・現在、三人称・単数です。
amat は amo の三人称・単数の形です。
「あまりに多くの言葉で(or 多くの人に)「私は愛していない」と言う者は、愛している」という意味になります。
オウィディウスの言葉です。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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