Numquam imperator ita paci credit, ut non se praeparet bello.

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「ヌンクァム・インペラートル・イタ・パーキー・クレーディト・ウト・ノーン・セー・プラエパレト・ベッロー」と読みます。
numquam は「けっして~ない」を意味する副詞です。
imperātor は「将軍」を意味する第3変化名詞imperātor,-ōris m.の単数・主格です。
ita は「そのように」を意味する副詞で ut 以下を指します。
pācī は「平和」を意味する第3変化名詞 pax,pācis f. の単数・与格です。
credit は「信じる」を意味する第3変化動詞 crēdō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。与格をとります。
sē は再帰代名詞suī(自分)の男性・単数・対格です。
praeparet は「準備する」を意味する第1変化動詞 praeparō,-āre の接続法・能動態・現在、3人称単数です。
bellō は「戦争」を意味する第2変化名詞 bellum,-ī の単数・与格です。
「将軍は戦争に対して準備しないほど平和を信用することはけっしてない」と訳せます。
セネカの『幸福な人生について』(De Vita Beata)に見られる言葉です(26.2)。

人生の短さについて 他二篇 (ワイド版 岩波文庫)
ルキウス・アンナエウス セネカ 茂手木 元蔵
4000070460

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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