「ヌンクァム・インペラートル・イタ・パーキー・クレーディト・ウト・ノーン・セー・プラエパレト・ベッロー」と読みます。
numquam は「けっして~ない」を意味する副詞です。
imperātor は「将軍」を意味する第3変化名詞imperātor,-ōris m.の単数・主格です。
ita は「そのように」を意味する副詞で ut 以下を指します。
pācī は「平和」を意味する第3変化名詞 pax,pācis f. の単数・与格です。
credit は「信じる」を意味する第3変化動詞 crēdō,-ere の直説法・能動態・現在、3人称単数です。与格をとります。
sē は再帰代名詞suī(自分)の男性・単数・対格です。
praeparet は「準備する」を意味する第1変化動詞 praeparō,-āre の接続法・能動態・現在、3人称単数です。
bellō は「戦争」を意味する第2変化名詞 bellum,-ī の単数・与格です。
「将軍は戦争に対して準備しないほど平和を信用することはけっしてない」と訳せます。
セネカの『幸福な人生について』(De Vita Beata)に見られる言葉です(26.2)。
人生の短さについて 他二篇 (ワイド版 岩波文庫)
ルキウス・アンナエウス セネカ 茂手木 元蔵
コメント