Sapiens non in animum divitias sed in domum recipit.

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「サピエンス・ノーン・イン・アニムム・ディーウィティアース・セド・イン・ドムム・レキピト」と読みます。
sapiens は「賢い」を意味する第三変化形容詞、男性・単数・主格です。この文では名詞的に用いられています。「賢者は」と訳せます。
animum は「心」を意味する第二変化名詞 animus の単数対格です。
divitias は「冨」を意味する第三変化名詞 divitiae の複数対格です。
domum は「家」を意味する第二変化名詞 domus の単数対格です。
recipit は「受け入れる」を意味する第三変化動詞 recipio の直説法・能動相・現在、三人称単数です。
「賢者は富を心の中にではなく、家の中に受け入れる」と訳せます。
セネカ、『幸福な人生について』(21-4)に見られる表現です。

生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)
セネカ 大西 英文
4003360710

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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