「サピエンス・ノーン・イン・アニムム・ディーウィティアース・セド・イン・ドムム・レキピト」と読みます。
sapiens は「賢い」を意味する第三変化形容詞、男性・単数・主格です。この文では名詞的に用いられています。「賢者は」と訳せます。
animum は「心」を意味する第二変化名詞 animus の単数対格です。
divitias は「冨」を意味する第三変化名詞 divitiae の複数対格です。
domum は「家」を意味する第二変化名詞 domus の単数対格です。
recipit は「受け入れる」を意味する第三変化動詞 recipio の直説法・能動相・現在、三人称単数です。
「賢者は富を心の中にではなく、家の中に受け入れる」と訳せます。
セネカ、『幸福な人生について』(21-4)に見られる表現です。
生の短さについて 他2篇 (岩波文庫)
セネカ 大西 英文
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