「プロビタース・ラウダートゥル・エト・アルゲト」と読みます。
Probitāsは第3変化名詞 probitās,-ātis f.(誠実、正直)の単数・主格で、文の主語です。
laudāturはlaudō,-āre(称賛する)の直説法・受動態・現在、3人称単数です。
etは「そして」。laudāturとalgetをつなぎます。
algetはalgeō,-ēre(凍える)の直説法・能動態・現在、3人称単数です。主語は文頭のProbitāsです。
「probitas(正直)はlaudatur され(=賞賛され)、そしてalgetする(=凍える)。」というのが文の構造です。
清廉潔白は賞賛されるが、誰からも省みられないという意味になります。
出典はユウェナーリス、『風刺詩』第一番74 です。
『論語』の「徳孤ならず。必ず隣り有り」とは逆の意見のようです。
マーク・トウェインの"Classic: A book which people praise and don't read."(古典。人々が賞賛するが読まない本のこと)という言葉も思い出します。
ローマ諷刺詩集 (岩波文庫)
ペルシウス ユウェナーリス 国原 吉之助