Non faciunt meliorem equum aurei freni.

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「ノーン・ファキウント・メリオーレム・エクウム・アウレイー・フレーニー」と読みます。
nonは動詞faciuntを否定します。
faciuntは「作る」を意味する第3変化B動詞facioの直説法・能動態・現在、3人称複数です。
melioremは「よい」を意味する形容詞bonus,-a,-umの比較級melior,melius(よりよい)の男性・単数・対格です。equumにかかります。あるいは文の補語とみなすことも可能です。
equumは「馬」を意味する第2変化男性名詞equusの単数・対格です。
aureiは「黄金の」を意味する第1・第2変化形容詞aureus,-a,-umの男性・複数・主格です。
freniは「手綱」を意味する第2変化の複数名詞 freni,-orum m.pl.の複数・主格です。この名詞の単数は中性名詞として使われます。frenum,-i n.と辞書の見出しに出ています。
「黄金の手綱はよりよい馬を作らない」、または「黄金の手綱は馬をよりよくしない」と訳せます。
英語でも、Golden reins do not make a better horse.という表現が見られます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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