Laudatur ab his, culpatur ab illis.

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「ラウダートゥル・アブ・ヒース・クルパートゥル・アブ・イッリース」と読みます。
laudatur は「ほめる、称賛する」を意味する第一変化動詞 laudo の直説法・受動相・現在、三人称・単数です。
ab は「・・・によって」を意味する前置詞で、奪格をとります。
his は「これ」を意味する代名詞 hic の男性・複数・奪格です。ここでは「これらの人々」を意味します。
culpatur は「非難する、とがめる」を意味する第一変化動詞 culpo の直説法・受動相・現在、三人称・単数です。
illis は「あれ」を意味する代名詞 ille の男性・複数・奪格です。ここでは「あれらの人々」を意味します。
直訳すると「かの者(物)はこれらの人々によってほめられ、あれらの人々によって非難される」と訳せます。日本語にする場合、能動態の文とみなし、「同じものをほめる者もいれば、非難する者もいる」と訳した方が意味がとりやすいでしょう。
ホラーティウスの言葉です(Hor.Sat.1.2.11)。

Horace: Satires, Epistles and Ars Poetica (Loeb Classical Library, No. 194) (English and Latin Edition)
Horace H. Rushton Fairclough
0674992148

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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