Licet tibi lacrimare.

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語彙と文法

「リケト・ティビ・ラクリマーレ」と読みます。
licetは「許されている」を意味する非人称動詞 licet,-ereの直説法・現在、3人称単数です。
licetは主語が不定法になります。また誰にその不定法の行為が許されているかが与格で表されます。
tibiは2人称単数の人称代名詞 tū(あなた)の与格です。licetがこの与格の形を求めています。
lacrimāreは「泣く」を意味する第1変化動詞 lacrimō,-āreの不定法・能動態・現在です。
「あなたには泣くことが許されている」、「あなたは泣いてもいい」と訳せます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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