Mens et animus et consilium et sententia civitatis posita est in legibus.

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「メンス・エト・アニムス・エト・コンシリウム・エト・センテンティア・キーウィターティス・ポシタ・エスト・イン・レーギブス」と読みます。
mensは「精神」を意味する第3変化名詞mens,mentis .fの単数・主格です。
animusは「心」を意味する第2変化名詞animus,-ī m.の単数・主格です。
consiliumは「思慮、判断」を意味する第2変化名詞consilium,-ī n.の単数・主格です。
sententiaは「意見、考え」を意味する第1変化名詞sententia,-ae f.の単数・主格です。
cīvitātisは「国家、共同体」を意味する第3変化名詞cīvitās,-ātis f.の単数・属格です。
posita estは、第3変化動詞 pōnō,-ere(置く)の直説法・受動態・完了、3人称単数です。
ただし、この文のpositaはむしろ完了分詞の形容詞的用法とみなし、「置かれた状態」とみなします。
lēgibusは「法律、法」を意味する第3変化名詞lex,lēgis f.の複数・奪格です(「場所の奪格」)。
「国家の精神、心、判断、意見は法の中に置かれた状態(posita)である(est)」、すなわち、「国家の精神、心、判断、意見は法の中に置かれている」と訳せます。
キケローの『クルエンティウス弁護』に見られる言葉です(Cic.Pro Cluentio 53.146)。

キケロー選集〈1〉法廷・政治弁論(1)
竹中 康雄

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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