Nec scire fas est omnia.

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「ネク・スキーレ・ファース・エスト・オムニア」と読みます。
nec は「~でない」を意味する副詞です。
scire は「知る」を意味する第4変化動詞 scio,-ire の不定法・能動態・現在です。
fas est は非人称構文です。「~すること(不定法)は正当である」と訳せます。
fas は、神の御心にかなうこととして許されること、というニュアンスをもちます。
omnia は「すべて」を意味する第3変化形容詞 omnis,-e の中性・複数・対格で、scire の目的語です(形容詞の名詞的用法)。
「すべてを知ることは正当ではない」と訳せます。
ホラーティウスの言葉です(『詩集』4.4.22)。

Q. Horatii Flacci Carmina, Recens. P.H. Peerlkamp
Quintus Horatius Flaccus
1143429419

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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