Falsus in uno, falsus in omnibus.

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「ファルスス・イン・ウーノー・ファルスス・イン・オムニブス」と読みます。
falsusは「誤った」を意味する第1・第2変化形容詞 falsus,-a,-umの男性・単数・主格です。名詞的に用いられ、「過ちを犯す者」を意味します。
inは「<奪格>で」を意味する前置詞です。
ūnōは「一人、一つの」を意味する代名詞的形容詞ūnus,-a,-umの中性・単数・奪格です。形容詞の名詞的用法で、「一つ」を意味します。
omnibusは「すべての」を意味する第3変化形容詞 omnis,-eの中性・複数・奪格です。名詞的用法で「すべて」を意味します。
「一つ(の事柄)で過ちを犯す者は、万事において過ちを犯す。」と訳せます。
「一つの事例で不正な者は(=不正を犯す者は)万事において不正である(不正を犯す)」とも訳せます。

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この記事を書いた人

ラテン語愛好家。京都大学助手、京都工芸繊維大学助教授を経て、現在学校法人北白川学園理事長。北白川幼稚園園長。私塾「山の学校」代表。FF8その他ラテン語の訳詩、西洋古典文学の翻訳。キケロー「神々の本性について」、プラウトゥス「カシナ」、テレンティウス「兄弟」、ネポス「英雄伝」等。単著に「ローマ人の名言88」(牧野出版)、「しっかり学ぶ初級ラテン語」、「ラテン語を読む─キケロー「スキーピオーの夢」」(ベレ出版)、「お山の幼稚園で育つ」(世界思想社)。

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